はじめまして。
いつも勉強させていただいております。
私、今年から京都で1反の田んぼを始めた者です。
今年は一発施肥で、
いわゆるV字稲作だったのですが、
来年はぜひへの字稲にしてみたいと思っています。
井原豊さんの本も読んでみたのですが、
ひとつ質問させていただきたいのです。
うちは今年、稲木干し(はざかけ)で米を収穫したのですが、
稲ワラを押し切りにして田んぼにまくということをしない場合、
田んぼには何も還元されないことになってしまいます。
この場合でも、元肥は一切なしで翌年田植えをして
問題がないものでしょうか?
あるいは、そういう場合に適した
肥料のやり方があれば、ぜひ教えていただけないでしょうか。
田植え前に菜の花を植えておられるという記事を拝見し、
ふと、この時期にどんな肥料をやればいいのだろう、
と疑問に思ったのです。
ちなみに、当地では田植えは
5月の中旬から下旬にかけて行われます。
田植えに関してはまだ一年生であり、
未熟なうえに、不躾な質問で恐縮なのですが、
ご教授いただけると幸いです。
長々と失礼いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。
ワラを田んぼに還元しなくても への字稲作は出来るでしょう。
井原さんは 田んぼに地力はなくてもよい あればなおよいって書かれてます。
稲ワラにはケイ酸が多量に含まれていて、稲が必要とする分をかなり補ってはいますが、灌漑水からも多量に供給されるので問題ないみたいです。
地力がなくても8俵や9俵は化学肥料で採れるとの事
農協が進めるのは土壌改良剤の施用ですが ケイカルや熔りんなどあまり効果があるとは思えません。
への字稲作で元肥なしと言うのが心配であれば 過リン酸石灰を20kgほど元肥として施肥してみてはどうですか。
痛快コシヒカリつくりと言う本に書かれています。
井原さんの本で一番役に立ったのが 「痛快イネつくり」と言う本です。
アマゾンでしか売ってなかったですがサイドバーの参考本の所に上げておきますね。
「痛快イネつくり」は読んでいたのですが、ご近所の田んぼひと筋半世紀以上の老人がいうには、稲ワラを田んぼに入れん田んぼでは米がとれん、と断言されてしまい、心配になっていたのでした。
人によっていうことが違い、自分の思っていることが正しいのか間違っているのか、確かめたかったのです。
明快に答えていただき、本当にありがとうございました!これからも参考にさせていただきます。
百姓は経験の積み重ねだと思います。
長く経験をされてきたベテランの話は為になる事が多いです。
こちらの村でもワラを燃やしてしまってるところがありますが
なんで燃やすんだろうと疑問に思ってますよ。
田んぼは堆肥などの有機物を入れることによって腐植が増えて団粒化していくほど肥沃になったと言えます。
ハデ掛けしたワラで堆肥を作ってみるのも面白いんじゃないでしょうか
ちなみに元肥に過リン酸石灰を使うと イネは分げつを増やすことなく根をしっかりおろして次に貰える窒素肥料に備えてくれると考えています。
最初から分げつしてしまうとへの字稲作になりませんからね。